マイクロソフトから展開されているエルゴノミクスキーボード「Sculpt Ergonomic Keyboard for Business 5KV-00006」を紹介していきます。
かなり変わった外見をしていますが、人間工学に基づいた設計によりタイピングの負担を軽減してくれます。
長時間タイピングをする必要があり手首へのダメージを軽減したい方は要チェックなキーボードとなります。
しかし使用する上で「慣れ」が必要になり、それまではミスタイプ等が頻発するでしょう。慣れるまでは大変ですが、その後はこのキーボード以外使えなくなるという評価も多々あるので、依存度はかなり高そうです。
マイクロソフトのエルゴノミクスキーボード「5KV-00006」をレビューしていきます。
エルゴノミクスデザインとは
エルゴノミクスデザインとは人間工学に基づいたデザインのことであり、人間の身体的特性に適合させることを目的としているので一風変わったデザインになることが多いです。
「5KV-00006」でも左右に分かれたキーレイアウトやカーブしている形状など、タイピングを行ううえで指先や手の位置が自然な状態になるのがポイントです。
性能
・カラー ブラック
・デザイン エルゴノミクス
・キー方式 メンブレン
・接続方式 ワイヤレス(2.4GHz)
・配列 日本語配列
・保護機能 AES暗号化方式
・電源 単4形アルカリ乾電池
・外形 437×172×60 mm(横幅×奥行き×高さ)
・対応OS Window7、Windows8、Windows10
_______ Mac OS10.7~10(一部制限された機能)
日本語配列ですが、矢印キーや「Insert」「Delete」キーの配置が一般的なキーボードと比べコンパクトに求められています。ユーザーの好みが出るのではないでしょうか。
また、AES暗号方式という電子データを暗号化する機能が採用されているので、ワイヤレスキーボードの送受信時のセキュリティをしっかりと確保してくれています。
より詳しくは「マイクロソフトWebサイト ASE暗号化技術」
デザイン
<開封>
想像以上に業務用感が出た梱包です。味気は無さすぎですが、硬派な感じもするので妙に期待が上がりました。
内容物としては、本体のキーボードと独立したテンキー、キーボードに取り付けるスペーサーとなります。

<湾曲したキーボードデザイン>
エルゴノミクスキーボードということで、本来のキーボードには見られない変わった形状をしています。
キーボード部分がハの字型になっているのでタイピングしている指先の形状に自然とフィットするようになっているのがわかります。
手前にはクッション性のパームレストが備え付けられており、手首へのダメージを軽減する措置が施されています。
スペーサーですが、キーボードの裏側に凹凸があるので、そこへ取り付けます。スペーサー自体にマグネットが組み込まれているので脱装着は非常に簡単です。
スペーサーをつけることで手前を高くし奥に続くキーをタイピングしやすくする効果があるため、ぜひ装着した状態で使用することをおすすめします。
電池とUSBレシーバーはキーボード裏側に内蔵されています。こちらもふたがマグネットとなっているので非常に脱着しやすいです。
テンキーは独立しているのでユーザーの作業スペースを確保しつつ自由な取り回しを期待できます。この独立したテンキーのおかげで管理人は電卓を使用することが無くなりました。

操作感
使用した上で感じたことです。すべて「慣れ」と言ってしまえばそれまでですが、留意したほうがよい点があるもの事実です。
<長時間のタイピングが楽に>
使いこなせることができれば、キーに対して手、指先を自然な形でタイピングに向けることができるので、長時間のタイピングは個人差はあれど楽になるのではないでしょうか。
一般的なキーボードを使用するときに生じる手へのストレスが軽減されていることをはっきりと感じ取ることができました。「手に馴染む」とはこのことなんだなー、と思ったり。
あと、やはりパームレストがあるとことで手首の保護にもなり非常に気に入っています。
タイピング感はメンブレンキーのそれです。メカニカルキーボードなどのタッチ感を期待してはいけませんが、ほどよくクリック感もあり管理人にとっては好きな感触でした。
カタカタと小気味よくタイピングできるでしょう。
<慣れの必要な形状>
エルゴノミクスキーボード「5KV-00006」は見た通りドーム状に湾曲しているので、初めてタイピングするときはなかなかに違和感がありました。
使い始めはかなりミスタッチが増えてしまい、以前のキーボードよりもタイピングに時間が掛かってしまう可能性があります。
1週間ぐらい使用して随分と慣れることができミスタッチも減りましたが、それでも最初のころは結構大変です。

<エンターキー周りにキーが集中している>
画像を見てわかる通り、「Enter」キー右側すぐに「Insert」「Delete」キーがあるので、こちらも最初のころはよくミスタッチしてしまいました。
多くの一般的なキーボードでは「Enter」キーと「Insert」「Delete」キーの間にスペースが設けられているので、手でなぞりながらだいたいのキー位置を把握することができましたが、こちらのキーボードではそれも難しく感じます。
対策としては距離感を体に覚えさせることですが、外形が一般的な平面タイプのものとは異なるのですんなりできるかどうかはユーザーによるところが大きいと思います。

<キースイッチの種類が異なっている>
このキーボードは最上部にある「Esc」や「F」のキースイッチがその他キーと異なっています。
中央部分のキースイッチのクリック感は「カタッ」という感覚ですが、「Esc」や「F」は「グリッ」という感触で少しだけ違和感を感じます。キーの形状がほかと比べて小さいがための設計でしょうが、お世辞にもクリック感は中央部分と比べてよろしくないです。
ここが一番残念に感じたところで、多少値上がりしてでもマイナーチェンジでキーを統一してくれないかなー、と・・・。マイクロソフトさんお願いします。
「Esc」や「F」を頻繁に使用する方は注意ポイントとなるでしょう。

最後に
ここまで、エルゴノミクスキーボード「5KV-00006」を見てきました。
どうしても「慣れ」を必要となってしまうキーボードですが、使いこなせることができれば最良のパートナーになりうるでしょう。
マイクロソフト社製品なのでWindows OSとは完全互換でWindowsユーザーであればなんの問題もなく使用することができますが、Mac OSの場合には一部制限がかかってしまうので注意が必要です。
特に長時間パソコンで作業する方や大量のぶん書を入力する方、手首へのダメージを軽減させたい方におすすめできます。
また価格面において他のエルゴノミクスキーボードと比べると安価なので手が出しやすのもポイントでしょう。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。