「Fire HD」シリーズは、Amazonから展開されている高コスパタブレットです。Amazonのコンテンツやサービスと連携がとりやすく、Amazonユーザーにはとても使いやすいタブレットとなっています。
「Fire HD」シリーズには、「7インチモデル」、「8インチモデル」、「10インチモデル」の3サイズに分かれており、用途や好みによって使い分けが求められます。
本記事では3種類の違いや特徴を比較してどういった方におすすめできるのかを紹介していきたいと思います。
目次
Fire シリーズとは
しかしそのためか、AndroidタブレットやiOSタブレットとは使い勝手が異なってきます。
Amazonのサービスを利用すること前提で設計されているので、Amazonをそもそも利用しない方は別タブレットを検討されたほうが良いでしょう。そうしないとかなり使いづらいタブレットになってしまいます。あとマシンパワーが原因でゲームなどの高い処理能力が試される用途にも向いていないです。
Amazonを普段から利用している方であればFire HDを使用することでより手軽にAmazonのサービスを受けることができます。
Amazonを利用される方は間違いなく「買い!」です。
amazonサービスとの親和性はバツグン!
・Kindle unlimited
・Amazon Prime
・Amazon Music
Fire HD の特徴
Fire OS
Android OSを元に開発されたということだけ合って非常にAndroid OSライクですが、汎用性は圧倒的にFire OSが低いです。注意しなければいけないのがAndroid端末を思い描いてFire HDを購入すると後悔します。
これは絶対に避けたほうがいいです。
アプリの数も少なくAmazonのサービスに超依存している端末であるので、「できること」と、「できないこと」がはっきり別れています。カスタマイズ性はほぼ無しと考えたほうがいいでしょう。
このあたりやはり評価が分かれるところではありますが、タブレットで何をしたいのか明確にした上で「Fire」タブレットを選択するのが賢明です。
アプリはすごく少ない
「Fire」タブレットは、万能タブレットではありません。Fire OS自体汎用性の乏しさを感じます。また公開されているアプリ数は少ないですし、GPS機能も付いていないのでGPSを使ったサービスは利用できません。
しかし、Amazonのサービスをもっと手軽に享受したい、Web閲覧ができればいい、電子書籍が読めればいい、Huluなどで動画を見ることができればいい、という目的に限定するのであればこれほど便利で高コスパなタブレットは他にはないと思います。怪しいメーカーの格安タブレットは除きますが・・・。やはりある程度信頼のおけるメーカー品を購入したいですよね。
Amazonというブランドがあるので安心感は非常に高いです。
アプリは基本的に「amazonアプリストア(app)」に登録されているものから使用するアプリを選択することになります。
FacebookやTwitter、Evernoteなどの超メジャーアプリ等は使用できますが、アプリに期待して購入することは絶対に避けたほうがいいです。
ちなみに、youtubeの公式アプリはありません。
最初この事実を知らず購入し驚愕してしまいました。公式アプリがない理由はネットで調べれば簡単に分かるので詳しくは書きませんが企業同士の関係に問題があるようです。
そこでyoutubeを見るにはWeb経由で鑑賞するか、非公式のアプリをインストールする必要があります。Webでyoutubeを鑑賞する場合はどうしても公式アプリに比べ操作感が劣ります。非公式のアプリも複数ありますが、身元が安全なのかわからなかったり動作に不安定な部分があったりと安定性に欠けている印象を受けました。
もちろんgoogle playも使えない
「Fire」シリーズはAmazonのサービスを充実させるためのタブレットなのでgoogleのアプリ配信サービスである「google play」は使用できません。一応裏技的に「google play」を利用できるようにする方法はあるようですが、当然メーカー側で推奨されていないので自己責任となります。これもネットで調べればすぐに確認できましたが管理人は普通に利用しています。
ちなみにブラウザも「Fire HD」シリーズに初期状態から導入されている「Silkブラウザ」を使用することになります。すでにお気に入りのブラウザとカスタマイズがあっても引き継げない確率のほうがはるかに高いのでそこは注意が必要です。
Fire タブレットの違い
長い前置きになってしまいましたが、いよいよ本題です。シリーズごとの変更点は画面サイズと性能であり、Fireタブレットとしてできることは基本的に変わりません。
Fire 7の性能
・ディスプレイ 7.0インチ1,024 ×600ドット(171ppi)
_________HDビデオ再生、反射防止技術採用
・カラー ブラック
・OS Fire OS
・CPU クアッドコア1.3GHz
・コンテンツ 約3000万のエンターテインメントコンテンツ。テレビ、ドラマ
_________音楽、本、アプリ、ゲームなど
・オーディオ Dolby Atmos、モノラルスピーカー、マイク
・内蔵メモリ ROM 8GB(使用可能領域約4.5GB)
_________ROM 16GB(使用可能領域約11.1GB)
_________RAM 1.0GB
・外部メモリ microSD(最大256GB)
・カメラ フロントカメラ
_________+2メガピクセルリアカメラ
・Wi-Fi デュアルバンド a/b/g/n ※ac未対応
・Bluetooth4.1
・GPS機能無し
・バッテリー容量 8時間
・サイズ 192 x 115 x 9.6mm
・重量 295g
・サポート メール、チャット、電話、スクリーンシェア
価格 8GB:5,980円 16GB:7,980円
「Fire 7」の一番のメリットは携帯性の良さでしょう。重量も軽く取り回しもいいため室内外問わず使いやすい機種であることがわかります。
しかし、性能は昨今のタブレットと比べるとパワー不足を感じてしまいます。また解像度が低いことから動画を視聴するさいのドット感が気になるところです。
モノラルスピーカーを採用しているため音質面でも「Fire HD 8/10」にも劣るでしょう。
ただ、圧倒的な安さを誇る価格設定は魅力的です。頻繁に外に持ち出したりする方や手軽に使いたい方におすすめです。
おすすめポイント
・Fireタブレットのなかで最安値を誇る
・軽量で取り回しは優れている。
・外へ持ち出したい方
Fire HD 8の性能
・ディスプレイ 8.0インチ1,280 × 800ドット(189ppi)
_________HDビデオ再生、反射防止技術採用
・カラー ブラック
・OS Fire OS
・CPU クアッドコア1.3GHz
・コンテンツ 約3000万のエンターテインメントコンテンツ。テレビ、ドラマ
_________音楽、本、アプリ、ゲームなど
・オーディオ Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク
・内蔵メモリ ROM 16GB(使用可能領域約11.1GB)
_________ROM 32GB(使用可能領域約25.3GB)
_________RAM 1.5GB
・外部メモリ microSD(最大256GB)
・カメラ フロントカメラ
_________+2メガピクセルリアカメラ
・Wi-Fi デュアルバンド a/b/g/n ※ac未対応
・Bluetooth4.1
・GPS機能無し
・バッテリー容量 12時間
・サイズ 214 x 128 x 9.7mm
・重量 369g
・サポート メール、チャット、電話、スクリーンシェア
価格 16GB:8,980円 32GB:10,980円
「Fire HD8」は性能だけで見ると特に優れている点は見受けられませんが、タブレットとして必要最低限の機能は備わっているといった印象です。
画面サイズ、性能とも「Fire HD」シリーズではすべて真ん中となり一番バランスの良いモデルとなっています。
ネットも動画、電子書籍とすべてをそつなくこなしてくれる優等生タイプです。そのためか「Fire HD」シリーズの中で一番人気のある機種となっています。
迷ったとき、とりあえずこれを選んでおけば間違いはないでしょう。
おすすめポイント
・人気No.1
・失敗をしたくない方は「Fire HD 8」
Fire HD 10の性能
・ディスプレイ 10.1インチ1,920 × 1,200ドット(224ppi)
_________HDビデオ再生、反射防止技術採用
・カラー ブラック
・OS Fire OS
・CPU 1.8GHz x 2、1.4GHz x 2 クアッドコア
・コンテンツ 約3000万のエンターテインメントコンテンツ。テレビ、ドラマ
_________音楽、本、アプリ、ゲームなど
・オーディオ Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク
・内蔵メモリ ROM 32GB(使用可能領域約25.4GB)
_________ROM 64GB(使用可能領域約54.1GB)
_________RAM 2.0GB
・外部メモリ microSD(最大256GB)
・カメラ フロントカメラ
_________+2メガピクセルリアカメラ
・Wi-Fi デュアルバンド a/b/g/n/ac
・Bluetooth4.1
・GPS機能無し
・バッテリー容量 10時間
・サイズ 262 x 159 x 9.8mm
・重量 500g
・サポート メール、チャット、電話、スクリーンシェア
価格 32GB:15,980円 64GB:19,980円
Fire HD シリーズにおいて一番高性能です。また大画面10.1インチで高解像度(1,920×1,200)と動画を視聴する上で重要なポイントを抑えています。
また、「Wi-Fi」が「802.11ac」に対応していることから、他のシリーズにはないより高速な通信でタブレットを操作できるでしょう。「802.11ac」で通信できる環境が既に整っている方であれば1つの目安にしてみてはいかがでしょうか。
読書や動画を見る上では一番のおすすめモデルとなっています。
おすすめポイント
・大画面で高解像度の液晶パネル
・優れた処理能力
・自宅でじっくりと使いたい
本体価格

Fire 7
価格 8GB:5,980円 16GB:7,980円
Fire HD 8
価格 16GB:8,980円 32GB:10,980円
Fire HD 10
価格 32GB:15,980円 64GB:19,980円
Amazonのセール時にはさらに3,000程度の値引きが行われているため、Amazonプライムデーなどが特に狙い目です。定期的に行われているのでそのタイミングで購入することをおすすめします。
性能が平凡と言ってもこの価格は破格の値段だといっても過言ではないでしょう。Andoroid端末で同等性能の端末を探すのであれば安くても倍以上の価格になってしまうでしょうし、Apple製品などであればさらに高価格帯になってしまいます。もちろんその分の利用用途は格段に広がりますが。
冒頭にも書きましたが本体価格が購入の一番の決め手となりました。「Fire」タブレットはまさに高コスパタブレットとの代名詞ともいえるタブレットです。
オーディオ(音質)
「Fire HD」シリーズですが、音質はタブレットのなかでは優れていると感じます。Fire HD8/10はステレオスピーカーなのでサウンドに臨場感がありますし聞いていて不快だということは全くありません。※Fire7はモノラルスピーカー。
タブレットであることを踏まえて聞いてみるとずいぶんといい音が出ているなという印象は持ちましたが、それはあくまでもタブレットの中では良い音ということなのでオーディオ機器として利用するには音域不足を感じます。
microSDカードスロット
256GBまでのmicroSDカードの対応しているので、容量で困るということは殆どないはずです。ただ、SDカードのよっては相性が悪くタブレット側で認識されないという現象も起こっているようなので注意が必要です。
各モデルではROM容量の違いで2,000円ほど差額がありますが、「容量の小さいモデル+microSDカード」の組み合わせにすると費用をより抑えられます。
トータルで考えると安く抑えられます。
カメラ
カメラの性能はおまけ程度だと考えたほうが良いです。メモ代わりに撮影するという用途に適しています。
ノイズがかっているようで正直あまりいい画質とは思えませんでした。ただ部屋の中での撮影だったので、屋外やもう少し明るい場所であれば多少はマシになると思います。
手ぶれ補正はありません。かなりブレます。
Wi-Fi
「Fire」タブレットは、Simカードには対応していないのWi-Fi環境は必須です。それが無いと、いよいよただの板と化します。
また、「Fire 7」「Fire HD 8」は次世代高速Wi-Fi規格である「11ac」には対応していません。
Wi-Fiに関しては利用環境によっても通信速度が大きく左右されてしまうので、管理人的には規格に対応しているかどうかより、通信環境をしっかりと構築できていることのほうが重要だと考えています。もちろん対応してることに越したことはありませんが・・・。
そして対応していなくて困るところも今の所ないのでそれほど問題にはならないかと思います。値段を考えればしょうがないとも思いますし。
事故保証プラン
「Fire」タブレットには最初から90日間のメーカー保証が付いていますが、追加料金を支払うことで保証期間を1~3年まで延長させることが可能となっています。いざ故障してしまったというときにすぐさまAmazonで交換対応をしてくれるので故障が心配な方は利用してみてはいかがでしょうか。手厚い保証内容となっています。
料金
・1年間 1,680円
・2年間 2,160円
・3年間 2,780円
保証内容
・保証期間中の商品落下による故障は一度だけ代替品へ交換
・保証期間中の水濡れによる故障は一度だけ代替品へ交換
・保証期間中の自然故障による故障は代替品へ交換
・配送料やバッテリー交換も一度だけ保証 などなど
※交換回数にはそれぞれのパターンで限度があります。
保証規約に関しては自然故障と突発的な事故による故障の両方が保証対象になります。落下や水濡れといった突発的な故障についても保証期間内であれば1回かぎりで無償交換がなされています。
経年劣化やコンピューターウイルスによる損傷は保証対象外で交換できなくなってしまうのでどのような条件で事故保証プランが適応されるのか気をつける必要があります。
自己保証プランが適応されるのかどうか線引が難しかったりプランについて相談したいときには専用の窓口が用意されています。いざというときには連絡してみましょう。
専用窓口
デンマークジャパン カスタマーサービス(0120-899-090)
24時間年中無休で対応していただけます。
最後に
ここまで、「Fire」タブレットを比較してきました。
kindle unlimitedや動画鑑賞に使用目的を絞り込むことができれば最高のタブレットとなるでしょう。
amazonをよく利用する方で、手頃なタブレットを探されている方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
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